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2011年3月20日日曜日

魔法少女まどか☆マギカ 第10話 数学 問2.

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前回に引き続いて、魔法少女まどか☆マギカ数学。今回はほむらが指名された問題(上の動画2:13)。

問題は以下の通り。
問題:
pは素数、nは任意の自然数とします。
(1+n)pnp1がpで割りきれることを証明してください。

解答(証明):
二項定理((x+y)a=ab=0aCbxbyab)を用いて、与式を以下のように変形します。
(1+n)pnp1=pk=0[pCknk1pk]np1=[1+pn+p(p1)2!n2++p(p1)32(p1)!np1+np]np1=pn+p(p1)2!n2++p(p1)32(p1)!np1

ここで、n,n2,n3,,np1は、すべて自然数です。
また、n,n2,n3,,np1の各項の係数は、組み合わせの個数(pCk)ですから、これも自然数です。式から、これらは公約数pをもっていることが分かります。
以上から、与式は[p]×[自然数]の形に直せる(=pで割りきれる)ことが分かります。

わかりやすくするため、与式を[p]×[自然数]の形に直すと
(1+n)pnp1=pn+p(p1)2!n2++p(p1)32(p1)!np1=p[n+(p1)2!n2++(p1)32(p1)!np1]

となります。以上より、与式が素数pで割りきれることが明らかになりました。(証明終)

3 件のコメント:

  1. 問題文でn^pとなるべきところがnとなってしまっています。

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  2. >suke1000 さん
    ご指摘ありがとうございます。タイプミス修正しました。

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  3. 式から、これらは公約数pをもっていることが分かります。
    というところですが、厳密に言うとpCkが約数pを持つことも証明する必要があります。大学入試なら減点を食らう可能性が高いです。

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